皆さんはプライム倶楽部というサービスを、聞いたことがありますか?
プライム倶楽部とは「一般財団法人 全国福利厚生共済会」という名称の生活支援サービス団体であり、会員になることで旅行・引越し・葬儀・相談窓口・お祝い金・保険など、多くの福利厚生サービスを受けることができます。
ネット上では芸能人や政治家、大企業の社長なども多く参加する団体だといわれており、かなり大規模な組織だとのことです。
一方でマルチ商法を用いた怪しいサービスだとか、詐欺じみているなどのネガティブな評判も多い団体でもあります。
そこでこの記事では、プライム倶楽部(全国福利厚生共済会)が具体的にどういった団体で詐欺の可能性はあるのかや、芸能人や著名人が参加するという噂は本当なのかなどを、徹底検証していきます。
口コミや評判も紹介していくので、興味のある方は最後までお付き合いください。
プライム倶楽部(全国福利厚生共済会)のサービスは?

プライム倶楽部、正式名称「一般財団法人 全国福利厚生共済会」とは、会員登録をすることで本人及びその家族に対して多くの福利サービスが受けられるというサービスを提供している団体です。
サービス内容は旅行・引越し・葬儀・相談窓口・お祝い金・保険など約600種類以上と多岐に渡り、例えば冠婚葬祭などに祝い金がもらえるといった嬉しい手当などもあります。
福利サービスの種類を大まかにまとめると、以下の通りです。
冠婚(お祝い金・婚活) | 結婚式費用割引、祝い金支給 |
生活支援 | 光熱費割引、引越し、家事代行など日常生活を幅広くサポート |
健康・介護 | 医療相談、診断補助、介護レンタル補助 |
車・旅行 | 車購入・整備支援、旅行相談・ツアー割引 |
リサイクル | 不要品・ブランド品の買取 |
法律相談 | 法的トラブル時の専門家紹介 |
葬儀関連 | 葬儀割引・補助・見舞金支給 |
コミュニティ | セミナー・交流イベント参加支援 |
ショッピング | 会員限定オンライン特別価格商品購入 |
一見便利そうなサービスだと思えるでしょうが、「各種保険も必要な分を個別で登録した方が安くつく」「手当も貰える頻度が少ない」など、厳しい評判があがっています。

車や健康面の保険類ならともかく、手当てをもらえる機会はそうそうないため、わざわざ高い会員費を払うほどのものなのかといった意見が、いくつかあがっているようです。
サービスの項目こそ多いものの、料金に合ってないと思っている人が多数いるとのことでした。
プライム倶楽部は芸能人などとの関りが深い?


プライム倶楽部について調べていくと、芸能人や有名人がこのサービスに関係しているという噂を聞くことがあります。
その理由は一部の会員が有名人の名前を利用して、倶楽部への勧誘していたという報告があったからです。
報告の一例、政府の恒例行事である「桜を見る会」でプライム倶楽部と政府役人との関係が示唆された。
国会の質問主意書での言及にて、参議院で提出された質問主意書において、安倍総理・昭恵夫人の「桜を見る会」に関する問題を取り上げる中で、「全国福利厚生共済会の関係者と一緒に写っている平成28年の『桜を見る会』の写真」が報じられています。
ただし、これはあくまで同じ写真に写っているというだけの話であり、それだけでは「どのようなルートでその人が招かれたか」「誰の推薦枠か」「その関係者が全厚済を代表して参加したか」などは証明されないのです。
政府関係者や企業の社長などと何らかの関りがある団体というのは本当でしょうが、芸能人やアーティストなどは商品や広告の顔となってしまうため、むしろ参加を避けているそうです。



桜を見る会では、故安倍晋三元首相とその妻が、全国福利厚生共済会の最高ランクの会員である「プライムダイヤモンドクラブメンバー」と写真を撮影、首相と写った写真を勧誘用の冊子に使用していたことがあったそうです。
一冊1,000円で販売していたとも言われています。
プライム倶楽部の悪い評判はマルチ商法が理由


プライム倶楽部について調べていくと、色々と悪い噂や評判が出てきます。
そのほとんどは、プライム俱楽部がMLM(マルチ商法)を利用した営業を行っているからでした。
マルチ商法(MLM:Multi-Level Marketing)は、商品やサービスの販売と同時に、販売員が新たな販売員を勧誘することで組織を拡大していく仕組みを持つ販売形態です。
一般的な小売業のように店舗や広告を通じて販売するのではなく、人から人へと紹介と販売が連鎖していく「ネットワーク型」の構造をとっています。
仕組みとしては、まず「会員」や「ディストリビューター」と呼ばれる販売員が、一定の登録料や商品購入を行って組織に加入します。
加入した会員は、自ら商品を販売して利益を得ることができるほか、新たに別の人を勧誘して会員にすると、その紹介によって報酬(紹介ボーナス)が支払われます。
さらに、紹介された会員(ダウンライン)が別の人を勧誘すると、その下位の売上や紹介に応じて、上位の会員(アップライン)にも報酬が入る仕組みになっています。
悪い噂の多いマルチ商法ですが、実はマルチ=違法というのは間違いであり、マルチ商法の中のねずみ講と呼ばれる商法のみが明確に違法とされています。
項目 | MLM(合法) | ネズミ講(違法) |
---|---|---|
商品の有無 | 実際に販売される商品・サービスが存在 | 商品・サービスが存在しない |
収益の根拠 | 商品の売上・流通による利益 | 新規会員の入会金から支払われる |
法的扱い | 「特定商取引法」により規制されている | 「無限連鎖講防止法」により全面禁止 |
目的 | 商品販売+会員拡大 | 会員拡大そのものが目的 |
ねずみ講は新規会員の入会金が、そのまま報酬となってくるので、会員が得られなくなった時点で崩壊するのが確定します。
どうやっても立ちいかなくなるサービスなので違法とされているわけです。
マルチ商法のデメリット
では、マルチ商法は違法ではないから全く問題がないのかというと、そうでもありません。
マルチ商法で営業をかけてくるのは、いわば一般のお客さんだとも言えます。
しっかりと社員教育を受けた販売員や営業マンではないのです。
故に、商品やサービスの理解が浅い状態で進めてきたり、無理やり気味な勧誘活動を行ってしまう場合があります。



違法ではないとはいっても、十分な取引説明(これがマルチ商法にあたるなどの説明)を十分にしていない場合などは、業務停止命令がだされたりもする、いわばグレーゾーンな営業形態とも言えます。
プライム倶楽部(全国福利厚生共済会)の口コミや評判


次は、実際にプライム倶楽部(全国福利厚生共済会)の営業を受けたことがある人や会員だった人などの口コミや評判を見ていきましょう。
X(元Twitter)で情報収集をしたのですが、やはり口コミのほとんどがマルチの勧誘にあったという報告でした。
やはりマルチ商法という営業方式が不安という意見が多いようです。
ただ、政界との繋がりがある団体というのも事実のようで、よくある詐欺団体とは違う様子も感じられます。



現役の議員さんが堂々とXに投稿しているあたり、詐欺団体ではないのでしょう。
マルチ商法という点がとても悪く受け止められていると感じるSNSでした。
【まとめ】プライム倶楽部は詐欺ではないがおすすめもできない
この記事では、プライム倶楽部(全国福利厚生共済会)が具体的にどういった団体で詐欺の可能性はあるのかや、芸能人や著名人が参加するという噂は本当なのかなどを紹介してきました。
共済を名乗っているだけあり、かなり大きな且つ大規模な組織らしく、議員や政治関係者が堂々とXに書き込んでいるあたり、詐欺団体とは言えないのでしょう。
とはいえ、一般人が会員登録してもメリットが少ないという口コミも多く見つかり、会費に対して満足のいくサービスができていないという感想が多いのも事実のようです。
詐欺団体ではないもののサービスとしておすすめできるわけではない。
これが本稿での結論と言えます。
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